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■国際グリム賞


【2005年 第10回 国際グリム賞受賞者】

マリア・ニコラエヴァ教授

Prof. Dr. Maria Nikolajeva
マリア・ニコラエヴァ教授

経歴

1952年     ロシア生まれ。
1981年より  スウェーデン市民となる。
1979年     映画学博士号取得(フィルムリサーチ・インスティテュート、モスクワ)
1981年     比較文学博士号取得(ストックホルム大学)
1985年より  ストックホルム大学文学科で講じる。
1993〜97年  国際児童文学会会長を務める。 
1999年より  同大学、文学・歴史学科教授。




主な著作】

・単著

『魔法の記号:子ども向けファンタジーにおける魔法』 1988年
『児童文学の時代』 1996年
『児童文学論入門』 1996年
『神話からのつながり:児童文学における時間』 2000年
『絵本の仕組み』 2001年
『児童文学における人物のレトリック』 2002年
『児童文学への審美的アプローチ入門』 2005年

編著
『遠くからの声:国際児童文学研究の現在』 1995年
『児童文学史の観点と問題』 1995年



【贈呈理由】

マリア・ニコラエヴァ博士は、比較児童文学の優れた研究者であり、
児童文学史、ファンタジー、絵本論など注目すべき刺激的な著作を多数発表され、注目を集めておられます。

また、国際児童文学学会(IRSCL)では、会長として会の発展に多大なる貢献をされ、
児童文学協会(ChLA)では紀要の国際コラム(各国の研究状況を紹介)を担当されています。
さらに、児童文学研究の国際ネットワーク(NorChilNet)のコーディネーターとして
北欧圏にとどまらない活動を行っておられます。

長年の研究の成果である多くの著作では、常に児童文学に対し、新たな切り口で挑んでこられました。
また、その研究には『長くつ下のピッピ』の作者リンドグレーンや
「ムーミン」シリーズの作者トーベ・ヤンソンの研究なども含まれています。

以上の業績により、マリア・ニコラエヴァ教授は、児童文学研究の国際的振興に
大きく寄与する研究者として高い評価を得ておられます。

・第10回 国際グリム賞贈呈式・講演会(2006年11月13日)報告 (PDF)

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